2001年中小企業白書 掲載事例(第1章第4節 IT時代における経営革新 事例69)
<事例69 顧客管理を高度化し、顧客層別サービス(高頻度来店客優遇制度)の展開を図ることで収益力の強化に着手>

 クリーニング業を営む協業組合A(徳島県)は、顧客管理を前提とした情報化の進展により、高頻度な利用客ほど割引率を高める等の顧客層別サービス(高頻度来店客優遇制度)方式を導入した。
 同組合では、顧客の利用実績に応じて段階的な割引優遇策を展開し、コアとなる顧客層ほど割引率の高いクーポン券をダイレクトメール等を通じて個別に送付する取組を試みた。また、コアとなる顧客層を中心に商品保管サービスや、衣替え時期等の業務繁忙期に受け渡しに時間がかかる分をディスカウントするサービスを提供するなど、サービス内容の多様化にも取り組んでいる。これらのサービス内容の差別化を競合相手や顧客間に同社の価格体系が明らかにならないように顧客に提供して、コアとなる顧客層の囲い込みに着手している。