4部合同セミナー
「ソリューション・コンサルティング・メソッド・スキル研修」

〜3,000万円をどのようにして稼ぐか〜
 に参加して
                      中央支会   高尾 真理

3月12日、中央支会長小林勇治先生による「ソリューション・コンサルティング・メソッド・スキル研修」 〜3,000万円をどのように稼ぐか〜 が開催された。参加費5,000円だったが、10倍近くの価値のあるセミナーだった。

辛口の小林先生のセミナーに参加するのは、フレッシュ診断士研究会以来のことで、緊張感に富んだ3時間だった。短時間で小林先生の「コンサルティング・ノウハウ」を習得できるはずもないが、ここにそのエッセンスを紹介させて頂く。

小林先生曰く、「不景気だからこそ、コンサルティングが必要だが、効果を数量的に示せないコンサルタントは仕事が少なくなる」。従って、クライアントが抱える問題に対する解決手法を提供し、数量的な効果を示す「ソリューション・コンサルティング・アプローチ」が現在求められている。その手法を小林先生は、「ソリューション・コンサルティング・メソッド・スキル」と呼ぶ。これは、1.コンサルティング・セリング・ステップ 2.コンサルティング・セリング・メソッド 3.コンサルティング・セリング・スキル、の3部構成からなる。「セリング」という言葉を使われているあたりは、たたき上げの営業マンであられる小林先生ならではである。

1. のコンサルティング・セリング・ステップは10段階からなり、データを多角的に分析して説得力のあるプロポーサルを提出し、契約に至らしめる。ポイントは、「コンサルティング料の何倍の効果が現れるかを明確化させること」である。まさに「真剣勝負」で、一切の手抜きも許されない。

2. のコンサルティング・セリング・メソッドの基本は、「相手(顧客)の立場に立って考える」ということである。「自分の利益や欲求が、提示されたコンサルティング料以上に満足された場合にのみ、顧客はコンサル料を支払う」というもので、「顧客満足」のベースになるものである。

3. のコンサルティング・セリング・スキルは、「顧客の関心を引く技術」、「質問をする技術」「反対意見に応える技術」、「クローズの技術」等々、コーチングスキルに重なるものがある。クローズの技術として、小林先生は、顧客から「有望な言質(げんち)をとる」ことを力説された。具体的には、「このような効果が得られたら必ず契約をしてくださいますね」と契約に対するゴーサインを得てから帰るということである。 セミナーに参加したからといって、即小林先生のようになれるわけではないが、お金を頂戴してコンサルティングを行なうプロとしての責任を再考する良い機会となった。薄謝であるにも関わらず、全力投入でノウハウを公開して下さった小林先生には、改めてここでお礼を申し上げたい。有難うございました。